じまニズム

身の回りの出来事や気になった事、興味のあることを書いていきたいと思います。

親との同居を辞めることを決心。その事を書き残してみる。

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自分はいわゆる田舎の兼業農家の長男。
子供の頃は三世代(時には四世代)が一緒に住んでいるのが当たり前で、言ってみればサザエさんちびまる子ちゃんのような家庭。近所も親戚家族も同じでそうゆうライフスタイルが染みついているので自分も大きくなったら跡取りとして親と同居するものという考えに無意識になっていたと思います。
 
 
だけども昨年、同居をやめてマイホームを建てました。
 
 
他人に話をする内容でないかもしれないですが、嫁と両親との間でいざこざはありました。
考え方や習慣は当然違うところがあると思います。
私から見れば嫁も両親も問題がある人間ではないと思うし、嫁もハナから同居が受け入れなかったわけではなかったのですが、どうも一緒に生活すると衝突が起きました。
仕事帰ってお互いからグチ悪口を言われるのが嫌でした。
嫁の両親(義父母)からも色々言われるのも嫌でした。
嫁がイライラして子供にきつくなる場面を見るのも辛かったし、それが原因で嫁とケンカするのも嫌でした。
嫁が両親と顔を合わせるのが嫌で、週末の度に車で出かけるのも嫌だった。(車で出かける事自体は嫌ではないが、家の外に出る事が第一の目的になっているのが嫌)
日頃のストレスのせいか車では散々グチを聞かされ、自分もそんなグチを聞いてイライラしてケンカして、それを子供が見て泣いたりして…
嫁がそんなだから休みの日に、たまに自分の好きなことをするのにも気を使っていました。
正直仕事が忙しくて仕事に追われている方が気持ち的には楽だったと思います。
 
 
「そんな状況なのになんで出ていかないの」
と思う人がいると思います。そんな自分の行動を理解できない人もいると思いますが、上に書いたようなこともあって、将来弱っていくであろう親と離れて住むこと (ケンカすると「あなたたちに世話になろうと思わない。」みたいなことも聞かされたがそれが本心ではないのはわかっていたし)、先祖から続いている土地を離れることの罪悪感もあったと思います。
それにとりあえず賃貸で生活するという事も考えられますが、 子供が大きくなってきてずっとアパート暮らしもしたくないと思っていたし、かといって最初は経済的に戸建を建てれるのかというのも不安でした。
 
 
お金の不安の問題よりも両親と別居することの後ろめたさを吹っ切る方が難しかったと思います。お金の方は徐々に「なんとかなるや」という気持ちになりましたが、気持ちの方は家を建てることを決心した後も建築中の間もずっと引っかかっていた。家を出ていくと話をしたときはやはり口論になったし、(ケンカしていても自分たち夫婦のことが憎くて嫌いじゃないのもわかっていたし、飛び出して喧嘩別れ音信不通になるのも嫌だったので無視して出ていくというようなことはしたくなかった。) 納得していないとは思うけど渋々認めてくれたあとも気まずい時がありました。
 
 
そんな考えがずっと頭にあったけれども、その頃自分が思うようにしたことは
自分は自分のための人生を生きている」
ということです。
  • 親のための人生ではない、親や誰かの期待に答えるために生きているわけではない。
  • 自分にとって大事なのは自分と嫁と子供たち。自分の家族の幸せのために生きる
  • 自分が幸せになれば嫁も幸せになる。幸せな自分と嫁の間で子供ものびのびといきいきと育つ。
  • 親から離れて自分自身というものをしっかり確立できれば、両親ときちんと向かい合うことができて同居して一緒にはいてあげれないけどいい関係を築ける。
  • 親は息子夫婦や孫と一緒にいたいものだと考えているが、実際に親がそう考えてるかどうかは分からない。(実際自分も将来、自分の子供に同居して欲しいと思っていない)
  • 親であれば自分のエゴよりも、子供の幸せを望むはず。
そうゆうこと繰り返し繰り返し自分に言い聞かせて納得させていました。。
 
 
家を出て約一年経ったけど、やっぱり別居して自分のマイホームを建ててよかったと思います。
 
盆正月は挨拶に行くし、たまに家にも行いきます。
お米や野菜も援助してくれるし、孫に会うとやっぱり嬉しそうです。
1月は子供の誕生祝いに食事に誘いました。(お金は払うつもりでしたが両親が出してくれました。)
先月には春休みを利用して子供だけで両親の家に1泊のお泊りに行ました。
まだまだ、ぎこちないところもあるけどこれからも関係は良くなって行くと信じています。
 
耐えて悩んで考えて決断したこれらの経験のおかげで、今の自分があると思います。大きく環境も考えもかえるのは大変だし、辛い思いもしたけど、もし2年前に「変わらないこと」を選んでいたら今どうなっているか想像もできません。
 
今回の件は、新しい自分をスタートさせる意味での大きなブレイクスルーだと思っていますし、活字として記録しておきたいと思いこうしてブログの記事にしました。
 
 
あれこれ理由をつけて現在の状況のままでいることを選択するのも自分、わざわざ自ら労力を払って新しく変わろうとする事を選択するのも自分です。
自分は出来るだけ後者の選択を出来るようになっていきたいと考えています。
今想像している「変化の後の心配事や不安事」は、今の自分が何かを変えれば変わってくるものだと思います。
 
 
 
同じような事に悩んでいる人もいるかと思います。自分が当時よく繰り返し読んだ本の一つです。ベストセラーの本ですが非常に励まされました。
もし読んだ事がない人がいればお勧めします。 
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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